作品名:
トルコで私も考えた
著者:
高橋 由佳利
雑誌名:
YOUNGYOU(集英社)
後にYOU(同じく集英社)
初出:
1992年 7月号
筆者のトルコ旅行記で始まったこの連載ですが、トルコの男性と結婚し、子供が生まれ、トルコの日常生活エッセイコミックになっています。トルコ語、トルコ料理、トルコの買い物事情や、独特の習慣、娯楽施設、病院まで、住んでいないと絶対わからない、トルコの様々な側面を、可愛らしい絵柄で綴っていきます。
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少女漫画とレディースコミックの中間層をねらった、
女性向け月刊漫画雑誌YOUNG YOUで連載されていた作品。
YOUNG YOUは、1986年5月に第一号が創刊されましたが、
2005年10月11月号を以って休刊したため、
現在はYOUで連載されているそうです。
とは言え、私はコミックス派なので、
雑誌で読んだことはありません・・・。
『りぼん』や『なかよし』を読まなくなってからは、
とんと女性向け漫画雑誌を買わなくなりましたねぇ。
単行本には必ず、書き下ろしのコラムが掲載されているし、
口絵には、トルコのカラー写真も載っていて、
お買い得感もありますし。
15年くらい連載していて、何冊も単行本が出ているかと思いきや、
まだ4冊しか出ていないので、今から集め始めても全然OK。
かく言う私も、集め始めたのは、2巻が出た頃でした。
たった4冊ですが、1冊がスゴイ情報量で、
漫画とは思えないくらい、読むのに時間がかかります。
1ページあたりの字数は多いですが、イラストが
いっぱいで、とても読みやすく工夫されています。
面白いエピソードはたくさんありますが、
トルコ料理について紹介します。
さすが、世界三大料理の一つにあげられるだけあって、
紹介されている料理が、どれもすっごく美味しそう。
トルコ料理で有名なのは、シシ・ケバブ(羊肉の串焼き)ですが、
家庭では、牛肉・鶏肉・魚・野菜中心の料理が多いそう。
なかでも主役はトマトで、サルチャというトマトペーストがよく使われ、日本の味噌・醤油の役割なんだとか。
また、トルコは、ヨーグルトを世界で一番消費している国で、
世界のヨーグルトのオリジナルはトルコだそう。
トルコでは、
ヨーグルトは究極のおかず。
そのままでは、もちろん、パンにかけたり
ドルマと呼ばれる、ピーマンなどに米や肉を詰めて煮たものや、
ほうれん草の煮物、野菜の唐揚げ、
ピラウと呼ばれる油と塩を入れて炊いたご飯なんかにも、
ヨーグルトをかけてさっぱり食べるそう。
トルコの料理は油っこいですが
(「トルコの母の味」と言われるほど、
料理の味付けにマーガリンが入っている)
食後のデザートもこってり甘いものがたくさん。
1日平均10杯飲むチャイは砂糖をたっぷり。
お茶請けの手作りケーキやクッキーにもマーガリンはたっぷり。
さらに、究極のトルコ菓子バクラヴァ。
(蜂蜜とナッツがたっぷりの甘いパイ)
なので、トルコの人たちは、ふくふく太っているとか。
筆者は、トルコ料理で10kg太ったというのもうなずけます。
なんと、日本に帰国したら、自分の服が全部入らなくなった上、
サイズは9号から、13号になったらしい。
最初は脳天を突き抜ける甘さと感じた
お菓子も今はヤミツキになっているとか。
食べたことのないトルコ料理、何もかもが目新しいトルコに
興味津々で読んでいます。
思いの外、長くなってしまいまい、
料理ネタばかりになってしまいましたが、
そのほかにも面白い習慣や品々がいっぱいです。
トルコへの愛着がわく、オススメの1冊です。
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