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和を以て器と為す。此、丼の神髄なり 

作品名: 旬 -味彩の匠-
著者: 高倉みどり
雑誌名: 月刊少年マガジン(後に
マガジン増刊GREAT 講談社)
初出: 2003年 4月号



 明治創業の老舗の蕎麦屋「倉そば」。
4代目の店主、倉田安夫が交通事故で肩を痛め店の経営は悪化の一途。さらに連帯保証人の友人が逃亡したため、1億円もの借金を背負うことに。
このままでは権利書を奪われ、店は廃業してしまう。
 
 店を建て直すため、カツ丼しか料理の出来ない息子、倉田旬が立ち上がる。
借金返済を楯に、貸し主である青沼知彦は旬に数々の課題・料理勝負を持ちかける…
「調和の天才」という天賦の才を開花させ成長していく旬と、青沼の目的は?

「人は誰しも食べ物に感動した経験を持っている」

料理に対する素直な感動をモチーフにした、
高倉みどりの料理コミック。



個人的にはなかなか良い漫画だと思います。
料理漫画では「ミスター味っ子」や「美味しんぼ」といったところが、思い浮かぶでしょうが
これもなかなか。本格的な料理漫画は女性漫画家では珍しいのでは。
一流どころの料理漫画とはスタンスが違いますが、
もっとヒットしても良かったかなーと思っています。

小料理屋の息子という点では、味吉陽一と同じですが、「味っ子」とは違い、
倉田旬は、特に店の手伝いをしていたわけではなく、
作れる料理もカツ丼のみ
ということで、最初から凄いわけではなく、成長していく様子を見ていくタイプです

基本的には料理勝負が中心でありますが、普通と大きく違う点は
課題が丼勝負であるという縛りがある点です(「華麗なる食卓」のカレー縛りみたいな)。

「丼だけでネタが尽きないの?」という感じですが、
上手い具合に話を作っていますねえ。
特にオススメは一巻から二巻にかかる第3・4話の「地鶏丼対決」です
私はこの話で買おうと決意した話です
(以下詳細 ネタバレあり)
 
地鶏の存在を世間に広め、需要を増やすための地鶏フェアが舞台。
そのためには「安く作る」ことが最大の条件。

対戦相手の地鶏丼は、奥久慈しゃもを用いた焼き鳥丼。
老舗調停で培った知識を武器につみれ汁と合わせ、
原価割れギリギリの1000円。

一方、旬の選んだ食材は、地鶏の「卵」。
調理方法は半熟の薄焼き卵を、ご飯にかぶせたオム丼。
さらに、ご飯と卵の間(無論見えない位置にある)に生卵を挟み、
濃厚な卵かけご飯に近い丼を作り出す。

しかし最大の工夫はご飯そのものにある(ここに一番驚いた)。
普通オムライスには、ケチャップで炒めたチキンライスを想像されると思いますが、
それは日本だけで、世界的にはチキンライスとは、
鶏ガラスープで炊き込んだ米を言うのだそうです。

旬は、地鶏の極上の鶏ガラスープで、ご飯を炊き込み、
肉を使うことなく、鶏の全てを凝縮した丼を作り出したのです。

無論値段も安く300円。この工夫は驚きましたね。


料理内容だけではなく、中のドラマもなかなか感動させられます。
あまり女性だから、男性だからという言い方は好きではないのですが、
男性作家では書けないような、趣のある内容です。

あと巻末のオマケページが盛りだくさん。
漫画の裏話や、作者が漫画家になったきっかけ、幼少の話などいろいろ
私は、何かしらのオマケを毎回加えてくれる作家さんはそれだけでも評価しますので。
多いときは8ページとかもあり、それだけで軽いエッセイコミックになっています。

男性・女性ともに楽しめる作品ではないかと思います

単行本は8巻まで出ていたのですが、世間的な認知度は低いと考え、
(Wikipediaでもだれも投稿していない)
「日の目を見ない名作」に分類させてもらいます(作者には申し訳ない)




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ミスター味っ子『ミスター味っ子』(みすたーあじっこ)は『週刊少年マガジン』誌上で連載された寺沢大介著の料理・グルメ漫画。後にテレビ東京系でテレビアニメ化された。.wikilis{font-size:10px;color:#666666;}Quotation:Wikipedia- Article- H
[2007/07/29 16:44] URL このマンガが読みたい!










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