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ゼロ時間へ 


著者:
アガサ・クリスティー 田村 隆一 (訳)
出版社:
早川書房 (1976/07/20)
初出:
1944年



殺人というものは終局だ。
物語はずっと以前からはじまり、
あらゆるものが、ある一点に集中し、
ゼロ時間という、殺人の瞬間に向かっていく…。
舞台は、ソルトクリークという海岸の避暑地。
大金持ちの老婦人の別荘に、
あらゆる人々が集まってくる。
老婦人を後見人に持った好男子とその妻。
そして、前の妻とその従兄弟。
召使いや友人達も加わって、
ひとときのリゾートのはずが…



写真は、クリスティ文庫のもの。
ハヤカワ・ミステリ文庫のものは、画像がなかったので…。
そちらの方は、真鍋博氏のイラストが表紙なのですが。
一番読んでいる作家と言っても過言ではないのに、
レビューするのは初めてですね。

王道と言えば王道ですが、
やっぱりアガサ・クリスティーは面白いです。
どれを読んでも、ハズレがないし、
いつも、私の予想の一枚も二枚も上手で、
ああ、やられた!という
読後の爽快感があります。

今回読んだ本には、
有名な灰色の脳細胞ポワロ氏も、
お喋り好きの老嬢ミス・マープルも出てはきません。
主人公は、ロンドン警視庁のバトル警視。
何度か別の小説で出演していますが、
いつも引き立て役だった人物。
今回は主役に抜擢です。
事件が起こるのは、半分を過ぎてから。
それまでは、登場人物達の関係を丁寧に描写しています。
それぞれが抱える問題、状況、そして、
ソルトクリークに集まった経緯。
何でもないと思っていたようなことが
後々の伏線になっていて、驚きます。

ちなみに『Papa told me』で有名な、榛野 なな恵先生が
集英社から、『チムニーズ館の秘密』
というコミックを出しています。
アガサ・クリスティーの小説が3作品
漫画化されていますが、その中の
ソルトクリークの秘密の夏というのが
ゼロ時間へを漫画化したものです。

榛野 なな恵先生は、コミックも数冊持っていて
好きな作家の一人です。
ただアガサ・クリスティー作品については、
思い入れがあるので、少し辛口評価になってしまうかも?
と心配していたのですが、全然そんなことはなかったです。
漫画の方が短いので、原作を簡略化して、
伏線や登場人物など、はしょっている部分があるのは
仕方ないとして、
イラストは世界観を壊さないような
美しいものだったし、登場人物の服装なども
時代考証をちゃんとされていて、
お洒落なものが多く、素敵でした。
バトル警視も格好良くて、この人ならではの
作品になっていると思います。
物語の鍵になる、マザーグースのお話が
きちんと説明されていたのも良かったです。
長編小説を読むのは、ちょっと…と言う方には、
オススメです。




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